「すべて道行く人よ、 あなたがたはなんとも思わないのか。 主がその激しい怒りの日にわたしを悩まして、 わたしにくだされた苦しみのような苦しみが、 また世にあるだろうか、尋ねて見よ。
すなわち神は大いなる災をわれわれの上にくだして、さきにわれわれと、われわれを治めたつかさたちにむかって告げられた言葉を実行されたのです。あのエルサレムに臨んだような事は、全天下にいまだかつてなかった事です。
主の激しい怒りは、 み心に思い定められたことを行って、 これを遂げるまで、退くことはない。 末の日にあなたがたはこれを悟るのである。
自分の地を荒れすたれさせて、 いつまでも人に舌打ちされるものとした。 そこを通る人はみな身震いして、首を振る。
その時には、世の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような大きな患難が起るからである。
エルサレムの娘よ、わたしは何をあなたに言い、 何にあなたを比べることができようか。 シオンの娘なるおとめよ、 わたしは何をもってあなたになぞらえて、 あなたを慰めることができようか。 あなたの破れは海のように大きい、 だれがあなたをいやすことができようか。
それゆえ、万軍の主の憤りにより、 その激しい怒りの日に、 天は震い、地は揺り動いて、その所をはなれる。
あなたの激しい怒りがわたしを襲い、 あなたの恐ろしい脅かしがわたしを滅ぼしました。
このために、あなたがたは荒布を身にまとって、 悲しみ嘆け。 主の激しい怒りが、 まだわれわれを離れないからだ」。
悲しいかな、その日は大いなる日であって、 それに比べるべき日はない。 それはヤコブの悩みの時である。 しかし彼はそれから救い出される。
見よ、主の暴風がくる。 憤りと、つむじ風が出て、悪人のこうべをうつ。
イスラエルはあなたの笑い草ではなかったか。あなたが、彼のことを語るごとに首を振ったのは、彼が盗賊の中にいたとでもいうのか。
「主は正しい、 わたしは、み言葉にそむいた。 すべての民よ、聞け、 わが苦しみを顧みよ。 わがおとめらも、わが若人らも捕われて行った。
これは暗く、薄暗い日、 雲の群がるまっくらな日である。 多くの強い民が 暗やみのようにもろもろの山をおおう。 このようなことは昔からあったことがなく、 後の代々の年にも再び起ることがないであろう。
わたしはいたでをうけた、ああ、わざわいなるかな、 わたしの傷は重い。 しかしわたしは言った、 「まことに、これは悩みである。 わたしはこれを忍ばなければならない」と。
ああ、主は怒りを起し、 黒雲をもってシオンの娘をおおわれた。 主はイスラエルの栄光を天から地に投げ落し、 その怒りの日に、 おのれの足台を心にとめられなかった。